社長メッセージ

生産者の想いを乗せ、消費者に
自然の恵み「乳の価値」を伝える
協同乳業株式会社
代表取締役社長
宮﨑幹生

わたしたち協同乳業は、創業以来、「生産者(酪農家)と共生していく(酪農と乳業の共生)」を経営の基本理念として、新鮮で美味しい牛乳・乳製品をお届けすることを常に心がけて参りました。お客様にご愛顧いただき、お陰様で、今年、創業70周年を迎えることができました。

わが国の酪農経営は、コロナ禍を契機に生乳の需給が緩和、併せて、飼料穀物の世界的な高騰と円安の影響を受け生産コストが急激に上昇し厳しい経営環境にあります。弊社は、酪農家の所得向上に繋がる牛乳・乳製品の消費拡大に取り組むとともに、社員獣医師による診療体制とその活動を堅持し酪農経営をフォローして参りました。

また、「健康増進への貢献」をテーマにビフィズス菌とその代謝物及び「B1乳酸菌」の研究に注力して参りました。特に、ポリアミンの研究は、生理活性物質としての機能性の解明と健康増進への可能性を探求し、更には、体内で産生するための技術開発を行うなど着実に成果を上げております。

わが国の生乳は、HACCPやポジティブリスト制度の導入などと前後して、乳質改善が飛躍的に進み、現在、世界的にもトップクラスの乳質となっております。ただ、こうした実態は、酪農家が牛の飼養管理や生乳の衛生的な取り扱いに手間暇をかけてきた不断の努力の結果でもあります。弊社は、農協牛乳・農協シリーズやメイトーブランドをはじめとした多くの商品に国産の生乳や農産物を原料として使用し、美味しさを追求するとともに、機能性の付加などの独自性に拘って参ります。加えて、品質を担保するための日々の酪農家や生産者の努力を「生産者の顔の見える」商品づくりに反映し、広くお伝えして参ります。
引き続き、ご愛顧のほど宜しくお願いいたします。