安曇野はお盆が過ぎ、暑さも和らいで、朝晩は肌寒ささえ感じてきました。
我が家では、WCSという飼料用の稲を米農家さんと協力して栽培しています。
WCSとはホール・クロップ・サイレージの略で、稲の穂ごと刈り取り、牧草のように丸くロールして発酵させる飼料です。
<稲ごと刈る>
<丸くロール>
まだあまり長野県では普及していませんが、減反政策の対応などで注目されている栽培方法です。
我が家では昨年から取り組みを始めましたが、牛たちもよく食べてくれるので、今後も続けてみようと思っています。
ですが、なんとも不思議なもので、牛が安曇野産コシヒカリを食べる時代が来るとは想像もしていませんでしたね。
この先もきっと、色んな栽培技術が登場し驚かされるのだろうなと思います。(太田牧場 太田亨)
やはり安曇野も夏は暑くなります。しかも、私が子供の頃に比べたら確実に暑くなっていると思います。
暑さもそうですが、安曇野のような田舎でも自然環境は、変わってきています。今年は、カブトムシをまだ見ていません。先日今年はじめて、小さなクワガタを見たのですが、年々減り続けているような気がします。
地震や高温など異常気象が続き、農業をするには難しい状況ですが、牛たちのためにも日々努力をする毎日です。(太田牧場 太田亨)
梅雨明けが10日程早かった今年の夏、35℃近い猛暑日が続きましたが台風6号の通過以来梅雨空に戻った様な安曇野です。乳牛も、畜主も少しは過ごし易い毎日が続いた7月の後半でした。
しかし、8月からは本格的な夏の天気が続きそうです。 当牧場も、8月には初妊牛を含め4頭が分娩予定です。分娩前、後の健康管理に充分気を付けこの夏を乗り切りたいと思います。原乳不足が心配されているなか、一滴でも多く生乳生産に努めたいと思います。
野菜畑の隅に一株の鉄砲ユリが赤紫の花をつけました。 高山牧場(高山計明)
少し前の話となりますが、東京の牛乳販売店4名の方が安曇野にいらっしゃいました。
工場見学、酪農講座、牧場見学、農産物直売所、酪農家との交流会など、視察研修して頂きました。
牧場見学は、高山牧場にお邪魔しました。
搾りたての牛乳を御馳走になり、この牛乳を消費者の方に飲んで貰いたいとの声も。
生まれたての子牛の心臓の鼓動を聴診器で聞き、「こと、こと、こと・・・・」とあまりに早い鼓動に驚いた方も。
酪農家との交流会は、丁度牧草の収穫時期に重なり、酪農家2名の参加でしたが、「酪農家の苦労が感じられた。」との声。
今回も交流会では、メニューには載っていない信州安曇野牛乳で作ったデザート(パンナコッタ)を出して貰いました。甘すぎず、牛乳の風味もして、大変おいしくいただきました。マスターに早速メニューに加えてとお願いしました。
「多くの販売店にもこの研修を体験してほしい。今度はバスで来るからね。」と再会を約束して皆さんを見送りました。
獣医師:小池洋一