こんにちは!乳牛の"モーちゃん"です。
みんなが飲んでいるおいしい牛乳は
モーちゃんのお乳「生乳」からできていることは、知っているね。
おいしい生乳が出るようにするためには、
酪農家さんや多くの人たちの協力が必要なんだ。
みんながとても愛情込めて大切に育ててくれるから、
モーちゃんも、とびっきりおいしいお乳が出せるんだ。
そんな牧場の1日を、みんなに紹介するね !
酪農家さんの朝は早い。
6時頃には牛舎にやってきて、掃除をしたり、エサをあげたり、乳をしぼったり。モーちゃんたち一頭一頭の生活リズムに合わせて、ていねいにお世話をしてくれるんだ。
酪農家さんは朝の新鮮な空気の中で、おいしいエサと新鮮な水をたっぷりと与えてくれる。
それをもりもり食べるから、モーちゃんはおいしい生乳をつくれるんだ。
大好きなエサは、牧草やトウモロコシ、野菜・穀物を細かく刻んだもの。
牧場の気候や環境に合わせて、酪農家さんが自分で栽培し、貯蔵していてくれるんだ。
牧場でよく見るサイロは、モーちゃんのエサを保管するタンクなんだよ。
朝晩の牛舎の掃除は、欠かせない。
牛舎を掃除するのは、清潔な環境を整えて悪い虫や病原菌が入らないようにすることもあるけれど、酪農家さんは掃除をすることでモーちゃんの糞尿を観察して、健康状態をしっかりチェックしてくているんだ。
汚い作業だと思ったら、大間違い。
牛舎の床にワラやオガクズが敷きつめて、糞尿の水分を吸収している。
それを集めて落ち葉や枯れ葉とよく混ぜ合わせることで、おいしい野菜や作物を育てるための肥料ができるんだ。
生命の循環サイクルの中で自然の恵みを育んでいく、人間の知恵がしっかり活きているね。
実際、酪農家さんは牧場の環境をうまく活かして、モーちゃんたちをのびのびと育ててくれる。
一頭一頭の健康状態に合わせてお昼や夕方のエサを与えたり、牧場内を散歩させたりと、
モーちゃんがストレスを感じずにおいしい生乳をつくれるように、家族のように大切に扱ってくれるんだ。
モーちゃんの体温はヒトより2℃くらい高いから、夏は暑くて、特に大変。
酪農家さんは、牛舎の屋根を開いて風通しを良くしたり、大きな扇風機を設置して、生乳に影響が出ないようにしてくれる。
牛舎にカメラを何台も入れて、一晩中、パソコンで見守ってくれる酪農家さんもいるよ。
モーちゃんが病気になると、酪農家さんが専門のお医者さんを呼んでくれる。
長野県の牧場では、協同乳業から派遣された社員獣医師さんたちがたくさん活動していて、病気の治療・予防から、エサや日頃の健康管理、元気な子牛を生むためのお手伝いに大忙し。
ほかにも、牧場の仕事がうまく行くようにサポートする全農の職員さんや近所の畜産農家さんなど、たくさんの人たちが協力してモーちゃんたちを見守ってくれている。
愛情たっぷり伝わって、すくすく健康に育つから、モーちゃんのお乳はとてもおいしいんだ。
酪農家さんは、朝や夕方のお乳がパンパンにふくれるタイミングで、モーちゃんからの感謝の気持ちを受け取ります。
さく乳は、よく洗って殺菌したモーちゃんの乳頭に、ミルカーという道具を取り付けて行うんだ。
しぼられた生乳はパイプラインを通してミルクタンクや貯乳タンクに集められ、約4℃で冷却保存されているよ。